デュアルスピード I-GATE の設定②(備忘録)

KENWOODのTM-D700でデュアルスピードI-Gateの設定がうまくいったので気を良くしてアルインコのDR-620でも試して見た。基本的な設定は全く同じでそのまましっかり動いてくれた。ただし外付けTNC(1200bps)はD700と違い送信は不可能、受信のみが可能だ。 AGWPE、UI-VIEWの設定は①と同じ。

(アルインコDR-620で不具合があるとの事、メーカーサイトをチェックのこと)

①内蔵TNCを9600bpsに設定、RS-232CケーブルでPCの232Cポート1へ
②外付けのTNC-20のAF inへリグのSP端子より入力。TNC-20のRS-232CポートよりPCの232Cポート2へ
③リグのメインバンドを144.640Mhz、サブを144.660Mhzに設定しTNCをONにする。
④メインバンドの音量は最低に、サブバンドの音量は実際の信号を聞きながら外付けTNCがパケットを復調する最良ポイントに設定する。
⑤ AGWPEのポート1の設定のコマンドに「HB 9600」は必須、これがないとリグの電源Onoff時に気づかぬうちに1200Bpsに戻っていることあり。
⑥接続を全て済ませリグとTNCの電源をONした後にAGWPEを起動すること。AGWPEの起動時にリグの内蔵TNCと外付けTNCがkissモードに設定される。
⑦その後、UI-VIEWを起動する。
⑧UI-VIEWのTerminalを表示させると9600bpsはport1 、1200bpsはport2のフラグがついて表示される。

最初1200BpsをAGWPEのソフトTNCで復調しようと挑戦したがうまく行かなかったので外付けTNCを使用したがソフトTNCは9600bpsにも対応しているとの事なのでさらに実験したい。
またこのAGWPEを利用すればさらなる多ポート化も可能である。

なお竹田のJF6VRU-2でもアルインコDR-620を使い同様の設定に変更予定。
これで大分県内4局のI-GATEが全て1200bpsと9600bps対応となる。デジの方は両子山デジと椿ヶ鼻(仮設置中)デジが9600bps。犬飼デジが1200bps。週末設置予定の板戸山デジが1200bps&9600bpsの両用となる。

デュアルスピード I-GATE の設定①(備忘録)


ご覧のKENWOOD TM-D700でデュアルスピード I-GATEを設定したので忘れないように記録する。

内蔵TNCを9600bpsに設定。写真では左のA-BAND、B-BANDはスピーカー出力をTNCへ引き1200bpsを復調させた。ポイントは以下の通り。なお外付けTNCは受信のみの設定としているがマイク端子やDATA端子を使っての送受信も同じ設定で可能。

①UI-VIEWのみではcomポートは1つなのでAGWPEを使う。
②AGWPEの設定。AGWPEを起動しメニューからPrepartiesをクリック。
③何もポートが無い場合はnew port をクリックし1つ目のポートを作り次の様に設定した。右上のコマンドの「HB 9600」は入れておいた方が間違い無い。これを忘れるとリセットした時などに1200bpsのまま送信する事になる。

④次に再度 newport でポートを追加し、次の通り設定した。

このポートはTM-D700のスピーカ端子より写真の古いTNC-20へ繋ぎ復調させてコムポートから繋ぎこんでいる。


なんとこの古いTNCが役に立った。

PCは12Vで動く専用1台にecholinkとUI-VIEWを同時に動かしている。本体裏面に出ているcom1をecholink、マザーボード上に端子があるcom2をTM-D700の内蔵TNC、秋月のUSBシリアル変換コードで増設したcom3をTNC-20に繋いだ。9600bpsは送受信の設定1200bpsは受信のみで運用している。DATA端子やマイクコネクタでTNC-20を接続すれば送信も1200bpsの送信も当然OKとなる。送信時の注意点としてメニュー 1-9-6 のDATAモードを1200bpsにすること。これが9600bpsになっていると変調が浅くなってしまう。

なお、このTM-D700は来週末設置する宇目町のデジ用であり現在我が家にてデュアルスピードの実験中である。

同じ設定でJG6AMM-2が快適に動いている。彼のところのTNCはTNC-22、我が家で最初に実験したPK-80はなぜか1200bpsを受信した時のビギャーがエコーリンク側に漏れてしまい使えなかった。PK-80で実験予定のかたは要注意である。